経済安全保障時代の内部脅威
概要
近年、日本において「経済安全保障」という考え方が急速に重要性を増しています。その背景には、先端技術、研究開発データ、重要インフラに関わる情報が、従来のような外部からのサイバー攻撃だけでなく、正規の内部者を通じて、静かに取得・悪用されるリスクが現実のものとなっている状況があります。
北朝鮮に関連する人物が偽の身分を用いて企業に雇用され、正規アカウントを通じて内部システムにアクセスするといった事例が報告されているほか、中国を巡る地政学的競争の激化により、合法または準合法的な手段を通じて内部アクセスが得られることへの懸念も高まっています。
これらの事例に共通するのは、脅威が外部からの侵入ではなく、信頼された内部者や日常的な人の行動から生じるという点です。さらに、リモートワーク、クラウドサービス、生成AIの普及により、意図的・非意図的にかかわらず、情報流出のリスクは一層高まっています。
本セミナーでは、内部脅威の増加の要因を考察するとともに、「人の行動」に着目し、こうしたリスクを管理・低減するための手法をご紹介します。
イベント概要
- 日時:2026年5月27日(水)13:00~15:30
- 会場:Akasaka Intercity AIR 4F
- 会場について: https://www.intercity-air.com/
- 主催:日本サイバーディフェンス株式会社
- 協賛: DTEX Systems
- 登録はこちら: https://insider-threats-in-the-era-of-economic-security-tickets.eventbrite.co.uk
タイムスケジュール
- 13:00~13:05:弊社CEOによるご挨拶
- 13:05~14:00:ジェイミー・リンゼイ氏(DTEX)による講演
- 14:00~14:30:現在調整中(TBD)
- 14:30~15:00:パネルディスカッション
- 15:00~15:30:交流会
登壇者
- 基調講演:ジェイミー・リンゼイ氏(Jamie Lindsay) / DTEX Systems社 Vice President, APAC and Japan
- ゲスト講演:現在調整中(TBD)
プログラム概要
サイバーセキュリティの専門家は、内部不正リスクへの対応にどう貢献できるか。
内部不正リスクは、今日の組織において極めて重大でありながら、依然として十分に理解されていない経営上のリスクの一つです。外部からのサイバー脅威が注目を集める一方で、実際に深刻な影響を及ぼすインシデントの多くは、正当なアクセス権を有する内部利用者に起因しており、その相当部分は必ずしも悪意によるものではありません。加えて、AIツールの急速な普及に伴い、内部不正リスクは一層増大している一方で、対応可能な時間的余裕は著しく縮小しています。
本セミナーでは、従来の事象単位での事後対応型「内部不正の脅威」モデルからの転換を図り、内部不正リスクを行動に基づく連続的なリスク進展として再定義します。個別事象への反応に終始するのではなく、行動パターンの把握を通じて早期に兆候を検知し、より適切かつ均衡の取れた介入を行うことで、ポリシー違反や情報漏えいに至る前段階での予防を実現します。
また、効果的な内部不正リスク対策は、単なる技術導入によって達成されるものではありません。セキュリティ部門が事業部門を支援しつつ、人事、法務、プライバシー部門および経営層との連携のもと、明確なガバナンス、共通の判断基準、説明責任のある意思決定を構築することで、初めて機能します。適切に実施された内部不正リスクプログラムは、被害の低減、信頼の保護、そして組織と従業員双方にとってより良い成果をもたらします。
さらに本セミナーでは、従業員の行動の兆候や挙動の変化をいかにして事業上の影響へと結び付けるか、日常業務における「プライバシー・バイ・デザイン」の原則の適用、ならびにAI活用に伴う新たなリスクへの対応についても取り上げます。特に、一般的な生産性ツールが意図せず重大なリスクを生み出してしまう可能性について考察します。
DTEX Systemsについて
DTEXは、状況に応じて対策を変える「リスク適応型セキュリティ」の分野をリードする企業であり、人・データ・AIに関わるリスクをまとめて把握するための行動インテリジェンス・プラットフォームを提供しています。大規模な組織での利用を前提に設計されており、企業は、脅威を早期に検知し、セキュリティ侵害を未然に防ぐことが可能となります。同社の仕組みは、内部不正リスクの管理、データ損失防止(DLP)、ユーザー行動の可視化、AIに関する安全対策といった機能を一体として提供します。これにより、世界中の企業や政府機関はリスクをいち早く見極め、機密情報を守りつつ、信頼を維持することができます。さらに、高度な分析技術と「プライバシー・バイ・デザイン」の考え方を取り入れることで、DTEXはAI時代において高度化・複雑化するセキュリティ課題に柔軟に対応できる環境を実現しています。
ジェイミー・リンゼイ氏について
ジェイミー・リンゼイ氏は、サイバー分野、内部リスク、企業向け技術において15年の実務経験を持つセキュリティの専門家です。DTEX Systemsのテクノロジー担当副社長(VP of Technology)として、現在および新たに登場する技術を活用し、内部脅威に関わるリスクの低減に取り組んでいます。これまで、オーストラリアをはじめ世界各国で、先進的な内部不正対策プログラムの立ち上げや高度化を支援してきました。銀行、連邦政府、製薬、小売、製造、エネルギー・公共事業など、幅広い分野での実績があります。また、DTEXとMITRE Corporationとのパートナーシップも主導しており、「ファイブ・アイズ」諸国における重要インフラや政府機関の対応力強化に取り組んでいます。
NCDおよび弊社CEOについて
カータン・マクラクリン(Cartan McLaughlin)はNCDの創業者兼CEO。日本拠点のサイバーセキュリティ企業であるNCDは、主に企業や国家のサイバー犯罪対策能力(レジリエンス)の強化に注力しており、金融機関、政府機関、重要インフラ、大手企業など、幅広い分野のクライアントに対して、世界最高水準のセキュリティ製品およびアドバイザリサービスを提供している。
注意事項
- 競合関係にある企業様の参加はご遠慮いただいております。ご了承ください。
- 受付に際し、申込用紙およびQRコードのご提示は不要です。お名刺を2枚ご提示ください。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
ご不明点、ご質問がございましたら、ncdevents2026@nihoncyberdefence.co.jpまでご連絡いただきますようお願いいたします。