- サイバーレジリエンス
- 5月 12, 2025
日本のフィッシング対策強化に向けて
NCDとNetcraft社が戦略的パートナーシップを締結

日本サイバーディフェンス(NCD)は、進化 し続けるサイバー脅威に 対して、日本の企業や社会全体の長期的なレジリエンス強化を支援することを使命としています。なかでも、近年被害が深刻化している「フィッシング詐欺」への対策は、最優先で取り組むべき課題のひとつとして位置付けています。
この取り組みの一環として、NCDは、デジタル脅威の監視やテイクダウン で世界をリードするNetcraft社(英国)と戦略的パートナーシップを締結しました。この提携により、巧妙化するフィッシング攻撃に直面する日本の企業に対し、これまで以上に迅速かつ的確な保護を提供することが可能となります。
Darcula v3:日本を狙うフィッシング攻撃の新たな手口
最近観測された「Darcula v3」を使ったフィッシング攻撃キャンペーンは、攻撃者 の手口がいかに巧妙化しているかを如実に示しています。
Darcula v3は、あらゆるウェブサイトのクローンを簡単に作成でき、iMessageやRCS経由でフィッシングサイトのURLを送りつけることで、従来のフィルタリング対策を巧妙にすり抜けています。日本国内でも、銀行や物流企業の利用者を中心に被害が報告されており、世界では運輸・交通インフラや政府機関など、社会的に重要な組織が繰り返し標的にされています。
こういった脅威は、組織がリスクに気づくよりも早く、静かに、そして急速に迫ってきます。
Darculaの最大の特徴は、そのステルス性にあります。攻撃者は、ドメインのローテーション、多層暗号化、モバイル専用の配信チャネルなどを駆使し、検知を巧妙に回避しています。最新のキットは、従来の検知スピードを上回ることを前提に設計されているため、攻撃インフラの早期検知が対策の鍵となります。当社のプラットフォームは、攻撃の兆候を常時監視し、数分以内に対応することが可能です。
— Netcraft
日本国内の脅威動向における見解は、「日本の重要インフラを守る」の記事をご確認ください。
リアルタイムでフィッシングを検知し日本の組織を守る
Netcraft社との戦略的パートナーシップ締結により、NCDは従来よりも積極的な防御サービスの提供が可能になりました。Netcraft社のプラットフォームは、世界中のインターネットをリアルタイムかつ広範囲で 監視しており、これまでに1億7300万件以上のフィッシングURLを排除してきました。この技術により、悪意あるインフラを早期に検知し、多くの企業が被害拡大を未然に防ぐことが可能となっています。
NCDは日本国内の状況や運用環境に関する知見を活かして、日本市場に最適化された脅威インテリジェンスを提供しています。あわせて、業界を横断した連携支援や、国内規制・手続きに即したサポートを展開しています。
Darculaの台頭により、フィッシング攻撃のは早く、よりカスタマイズされたものになり、ますます検知が難しくなっています。今回の戦略的パートナーシップの締結により、日本企業はフィッシング攻撃に対して、これまで以上に迅速に対応できるようになります。
— 日本サイバーディフェンスCTO、名和利男
フィッシング攻撃に対する企業のサイバー防衛力を強化する
実際に、金融業界やインフラ業界をはじめとするさまざまな機関や企業に支援を行っており、多くのクライアント様から高い評価をいただいています。
戦略策定は日本サイバーディフェンスへご相談ください
NCDでは、フィッシング詐欺を単なる技術的問題ではなく、国家レベルでの連携と迅速な対応が求められる重要分野と捉えています。今回のNetcraft社との戦略的パートナーシップ締結は、「現代の脅威に対抗するためには、企業間の戦略的協力や防衛力強化の強化が不可決」というNCDの信念を体現するものです。
フィッシングへの対応策や、早期警戒・排除能力の強化についてお困りの企業様は、お気軽にNCDまでご相談ください。
サイバー成熟度評価
日本サイバーディフェンス株式会社(NCD)では、組織のサイバーセキュリティ能力を包括的に診断する「サイバー成熟度評価サービス」を提供しています。このサービスは、現状の課題や強みを明確化し、組織が直面するリスクに対して最適な対策を講じるための土台を築くものです。さらに、全体的なセキュリティ態勢を強化するための戦略的なロードマップをご提案し、実効性のある改善計画をサポートします。
サイバーセキュリティフレームワーク(NIST)
国立標準技術研究所

サイバー評価フレームワーク(CAF)
国家サイバーセキュリティセンター

NCDのサービスに関する詳細: サイバーセキュリティコンサルタント、保護サービス、ネットワーク監視とセキュリティ運用、SIEM、インシデント管理