Nihon Cyber Defence

情報戦に対抗するサイバーリジリエンスの強化 

日本の政府機関との連携による戦略的サイバーセキュリティ施策の完了

White phone with red screen on black background, representing digital disinformation and cyber threats
オンライン影響工作に対抗するためのサイバーレジリエンス強化

なぜ情報戦が国家安全保障上の優先課題なのか 

日本サイバーディフェンスNCD政府機関と連携し、SNS上で拡大する情報戦への対策という国家安全保障上の喫緊の課題への取り組みの一環として、プロジェクトを一件成功裏に完了しました。日本を標的とする影響工作がますます巧妙化するなか、NCDは、高度分析フレームワークの提供実践重視のトレーニングを通じて脅威に迅速かつ効果的に対処できる体制の強化を支援し、日本のレジリエンス向上に貢献ました 

先進的OSINT技術を活用した日豪間のサイバーパートナーシップ

Fivecastとの戦略的パートナーシップは本プロジェクトにおいて大きな成果をもたらしました。2022年の協業開始以来、FivecastのAIを活用した高度なOSINT技術と、NCDの日本におけるセキュリティ環境に関する知見を融合させ、実効性の高いソリューションを提供してきました。この協力関係は、国境を越えて拡大する脅威に対抗するために不可欠な国際連携の好例と言えます。両社はそれぞれの分野でリーダーとしての地位を築いており、協働を通じてクライアントに対し、実質的かつ継続的な価値を提供してきましたFivecastならびに政府関係機関との緊密な連携のもと、NCDチームが想定を上回る成果を達成できたことを光栄に思ってます。 

SNS上の影響工作検出に関する研究成果 

このプロジェクトでは、重要な戦略的成果を数多く得ることができました。NCDは、主要なSNS上で行われている影響工作を分析し、組織的な動きを見抜くための高度な手法を開発しました特に大きな成果は、現場で即戦力となるツールとスキルを習得できるトレーニングプログラムを提供した点にあります。これが重要なのは、複雑な脅威に直面した際に、より迅速かつ的確な判断を可能にするためです。 

AIによる偽情報検出がもたらす運用上の効果 

今回の取り組みがもたらした効果は、単なる運用上の改善にとどまりません。情報脅威に「対応する」だけでなく、「先回りして備える」ための中核的な能力を構築することにつながっています高度な分析と実践的なトレーニングを組み合わせることで、脅威の変化に対応し続ける持続的なナレッジを築き上げました。これは、日本の防衛体制を次の段階へと押し上げる重要な成果となっています。 

「進化し続ける情報戦に対応するためには、先進的な技術だけでなく、各地域特有の環境を深く理解した信頼できるパートナーの存在が不可欠です。NCDとの連携を通じて、当社は日本の脅威環境に特化したOSINTソリューションを提供し、複雑な影響工作に対する早期検知と実行可能なインサイトの提供を実現しています。 日本のサイバーレジリエンス強化に貢献できていることを誇りに思うとともに、今後も共に直面する課題に取り組みながら、この成功をさらに発展させていけることを楽しみにしています。」

- Fivecast社APACセールス担当VP、マルコム・パーセル氏

情報戦対策を通じた日本のサイバーセキュリティ強化 

本プロジェクトは、日本のサイバーセキュリティ態勢に関する広範な戦略的ビジョンに沿った取り組みです。情報戦への対応を重要な分野として位置付けることで、日本の安全保障体制の強化に貢献しました今回の手法は、その他政府機関や重要インフラにも応用でき、日本全体のレジリエンス強化に役立ちます情報戦が官民両部門に影響を及ぼす中、本プロジェクトは統合的な防衛戦略の構築に向けた重要な示唆を提供しています 

 

新たな脅威への日本の戦略的アプローチについては能動的サイバー防御に関するブログをご覧ください。 

情報戦対応における次世代能力の構築 

今回築いた基盤をもとに、今後さらなる発展が期待できます。脅威の状況は日々急速に変化しており、技術面でも手法面でも継続的な革新が求められています。 

NCDは、こうした進化を主導し、新た課題に対応する次世代の能力開発に取り組んでいます。本プロジェクトを通じて培った知見と経験、日本における情報戦対応能力のさらなる強化を推進を推進するための確かな礎となっています 

また、次世代の情報戦対応能力を構築するには、強固な人材育成基盤も不可欠です。英国のサイバーファースト・プログラムは、国家のレジリエンス向上に向けた戦略的な人材育成モデルとして、参考にすべき事例です。 

影響工作への備えはできていますか? 

今回のプロジェクトから得られた教訓は、あらゆる業界の企業にとって極めて重要な示唆をもたらしています。かつて国家を主な標的としていた情報戦の手法は、いまや重要インフラ、金融、テクノロジー分野を中心に、民間企業にも向けられるようになっています。 

巧妙化する影響工作に対応できる態勢を整えていますか? 

偽情報の脅威に対する脆弱性を見直していますか? 

今回のプロジェクトで培った知見を活かし、同様の課題に直面する民間企業に対して、実践的な助言を提供いたします 

新たな脅威に懸念をお持ちの経営層の皆様はぜひご相談ください。秘密厳守のもと、現在の態勢を評価し、貴社固有のリスクプロファイルに応じた、最適な対策を共に策定してまいります 

経営層向けお問合せ・戦略的コンサルティングについてこちらからご連絡ください 

現在の複雑な情報環境において、戦略的な優位性を確保できるのは、万全な備えを整えた企業です。 
情報セキュリティの課題を、企業のレジリエンス強化の機会へと変えるお手伝いをNCDにお任せください。 

Cartan McLaughlin, CEO of Nihon Cyber Defence
カータン・マクラクリン

日本サイバーディフェンスCEO

日本における主権的なサイバー能力の構築を主導。国家の重要インフラと安全保障・経済的利益の防衛を使命に掲げるNCDの取り組みを支えている。

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サイバー成熟度評価 ​

日本サイバーディフェンス株式会社(NCD)では、組織のサイバーセキュリティ能力を包括的に診断する「サイバー成熟度評価サービス」を提供しています。このサービスは、現状の課題や強みを明確化し、組織が直面するリスクに対して最適な対策を講じるための土台を築くものです。さらに、全体的なセキュリティ態勢を強化するための戦略的なロードマップをご提案し、実効性のある改善計画をサポートします。

サイバーセキュリティフレームワーク(NIST)

国立標準技術研究所

サイバー評価フレームワーク(CAF)

国家サイバーセキュリティセンター

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